未来へ

 今日は、久しぶりに階段踊り場の掲示コーナーについて紹介します。毎月、K先生が季節に合った掲示物や詩を紹介してくださっています。「今月の鑑賞したい詩」のコーナーの「詩」がとても心に残りました。

今月の掲示コーナーです
いつもキレイに整理されて掲示してあります
クリスマスのリーフも見えますね
「今月の鑑賞した詩」です
先月、亡くなられた谷川俊太郎さんの詩
「未来へ」が紹介されています
「未来へ」
            谷川俊太郎

道ばたのこのスミレが今日咲くまでに
どれだけの時が必要だったことだろう
この形この色この香りは
計り知れぬ過去から来た

遠く地平へと続く子の道ができるまでに
どれだけの獣(けもの)が人々が通ったことだろう
足元の土に無数の生と死が埋もれている
照りつけるこの太陽がいつか冷えきるまでに
目に見えないどんな力が働くのだろう
私たちもまたその力によって生まれてきた

人は限りないものを知ることはできない
だが人はそれを生きることができる
限りある日々の彼方を見つめて
未だ来ないものを人は待ちながら創っていく
誰もきみに未来を贈ることはできない
何故なら君が未来なのだから

心にグッと響く「詩」ですね!!